豊かなまち・コミュニティづくりの第1歩は「シン・自己中」の徹底


こんにちは。ソーシャルワーカーであり、地域実践を支えるコーチとして活動している森山です。
この記事では、
「何か始めたい」「地域で動きたい」「人と関わりながら場をつくりたい」「何からどう動いていいのかわからない…」
という方に向けて、「わたし発のまちづくり」や「シン・自己中心的なコミュニティづくりをカタチにしていくための堅実なアプローチ」をお届けします。
まちづくり挑戦で「動きたいのに動けない」には理由が?

まちづくりやコミュニティ活動に関心のある方とお話をしていると、よく耳にする声があります。
- 「やりたいことはあるけど、形にできる自信がない」
- 「地域の中で、誰とどう関わっていいかわからない」
- 「熱意はあるのに、空回りしてしまう」
この感覚ですが、私はとてもよくわかります。
私自身も、過去に「こうありたい」と思っても、それを形にできずに悶々とした時期があったからです。
そんな私の経験や、周囲の人との対話を重ねていく中で、一つのシンプルな真実に気づいたんです。
それは、
「知ってる」だけでは、何も変わらない。行動して初めて、世界は変わる。
ということなんですね。
そこで、この記事では誰かの真似ではないあなたらしい地域での実践を、無理なく・着実に始めていくための5つのアクションをお伝えします。
シン・自己中心的な地域づくりを始める5つのアクション

これからご紹介する5つのアクションは、どれも特別な才能や肩書きは必要ありません。
必要なのは「やってみたい」という気持ちと、「小さく動く」勇気です。
そして「気持ち」と「行動」を一致させること。
これが大事だということだけは押さえておいてください。
共感を持ってまちづくりを進めるために誠実さや一貫性を持つ
なぜ「気持ちと行動の一致」が大事なのかというと、「地域」「まち」を作っていくためには共感が必須だからです。
そして、共感の背景には「誠実さ」「一貫性」が不可欠です。
発言と行動や態度、姿勢が一致していないと…
例えば、「誰一人取り残されない地域を作る」ということを声高に叫んでいる方がいたとします。
でもその方の言動を見ると、自分とは反対意見の人をあからさまに排除するようなことを「何が悪い」と考えて堂々とやっている…。
例えばこの場合、周りの人は「共感」してくれて「一緒に行動しよう」と思ってくれますか?
大事なことは正直であること
そこで大事なのは「正直であること」だと私は考えています。
- 何がやりたいのか
- 何ができるのか
- 逆に何をしたくなくて、苦手なことは何なのか
こんなことを隠す必要がないということです。
このことを踏まえて、次に5つの具体的なアクションをご紹介しますので、できることから一つずつトライしてみてくださいね!
1. 頭で学ぶのも大事だが身体で学ぶ!話してみる&試してみる

最近、地域活動や人との関係づくりに関する本やセミナー、YouTubeなど、学ぶ機会は増えました。
ただ、そこで満足して終わっていませんか?
「知っていること」よりも「やってみたこと」の方が、ずっと深くあなたを育ててくれます。
たとえば…
- 興味ある人に「話を聞かせてください」と声をかけてみる
- SNSで地域に関する思いやアイデアを投稿してみる
- 友人や近所の人に、「ちょっと一緒にやってみない?」と提案してみる
まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。
失敗しても大丈夫。
目先の結果に一喜一憂する必要はないので安心してください!
踏み出したその一歩が、次のつながりを生んでくれますよ!
2. 一緒に動ける仲間とつながる|場をつくる前に“関係”をつくる

地域で何か始めたいと思ったとき、「ひとりで全部やらなきゃ」と思っていませんか?
でも実際、誰かと一緒だから動けることって、たくさんあるんです。
具体的に決めてサクサク結果を出す前に井戸端会議をすること
私は会議ももちろん大事だと考えていますが、特に何を決めるでもないつながりづくりの時間や井戸端会議を大事にしています。
- 定期的に思いを語れる場をつくる
- 週1回でも近況を話せる仲間とつながる
- 実践者のグループや講座に参加する
こんなことからつながりが育まれ、いざ何かを決定することが求められるときに、充実した話し合いができるんです。
プロジェクト進行や具体的なまちづくり実践より先にやるべきこと
私のこれまでの経験の中からは、関係づくりは、プロジェクトよりも先に育てるべき土壌なのかもしれないと感じることが多いです。
つながりの中にヒントや想像を超えた力を発揮できることがある。
それが地域での実践のリアルな感覚です。
3. 自分の軸(価値観)を言葉にする|選択に迷わなくなる“羅針盤”を持とう

地域で活動していると、情報の渦に巻き込まれたり、さまざまな思いが交錯して身動きがとれなくなることがあります。
「こうすべき」「あれも必要」などなど。
いろんな人の声に耳を傾けようとすると、自分が何をしたかったのかを見失ったり、ミスも増えてくる。
私はこれまでにそんな経験をたくさん重ねてきました。
自分の判断軸を持つことで周りと調和できる「シン・自己中」
だからこそ、自分の中に抽象度の高い理想を判断の軸(指針)として持つことが大切だと私は考えています。
(この記事内ではこのことを「シン・自己中」と呼ぶようにします。)
「シン・自己中」な人は正直であり共感を生み出す
「シン・自己中」な人は、自分のやりたいことしかやりません。
でも、そのやりたいことが「まちづくり」「コミュニティづくり」だった場合、人一倍汗をかくことを厭わず、問題が生じるとみんなを守るためのリーダーシップを発揮します。
シン・自己中になるために!あなたはなぜまちづくりをするのですか?
では、シン・自己中になるために、何が必要か?
これは、自分の中にゴールを携えて試行錯誤しながら、ゴールの抽象度(抽象度に関する詳しい説明は、会員サイト内で行っていますので、詳しくはそちらをご覧ください)を上げていくしかありません。
- なぜ私はこの地域で活動したいと思ったのか?
- どんな人と、どんな状態をつくりたいのか?
- 「これだけは大切にしたい」という価値観は何か?
これが言葉にできると、迷ったときにブレずに進めます。
ぶれない軸は、自分だけでなく周囲の信頼も育てる力になりますよ。
4. 自分を整える|活動を続けるための“体力”と“余白”をつくる

地域づくりや人との関係性を育てることは、エネルギーが要ることだというのは、取り組んでから実感したことです。
やる気や熱意だけでは続かない。
まちづくりや地域活動は基盤や土台を整えよう
だからこそ、自分の生活リズム・心身のケア・家族やパートナーとの関係など、「土台」を整えることが不可欠です。
- 無理なく動けるペースをつくる
- 頼れる人や支援体制を用意する
- 自分自身が「楽しめているか?」をチェックする
このようなことが大事です!
安心な環境の上に素晴らしい活動と幸せな人が乗る
「自分が安心していられる」ことが、周囲にも安心を伝播させます。
自分自身が“ほっとできる場”であることが、きっと地域にとっての希望になりますよ!
5. 小さく始めて、育てる|完璧より“やってみる”を優先する

「ちゃんと企画を立てないと…」「参加者が集まらなかったら…」と、完璧主義に陥っている人が地域活動の中ではたくさんおられます。
でも、私の経験からは、本当に必要なのは、未完成でもいいから“今できること”をやってみることなのではないかと思うんですね。
社会福祉士として実践した超ダメダメだけどうまくいった方法
例えば私が何をやったかというと、
- まずいコーヒーを振る舞う(初心者がハンドドリップをして提供し、何度もやっているうちに上達する)
- 月に10日だけ、1日3時間だけ場を解放する(オンラインで仕事をしている間、空いているスペースを開放しよう)
- 所有している本を地域の方に開放して私設図書室を作り、地域で育てる私設図書室に進化させる
などなど。
私が全くダメダメだから助けてくれる!
このように「自分にできること」「できないこと」をしっかり自分がまずは理解すること。
そして「ありのままを表現して、できないことは助けてもらいながら協力して行動すること。
おそらく、大事なのは完璧であることではなく、「みんなで一緒に行動すること」「共に育てる姿勢を持ち続けること」なのかもしれません。
まとめ|地域づくりは「あなたの本音」と「小さな行動」から始まる

ここまでお伝えしてきたように、地域や人との関係性を豊かにしたいと思ったとき、大切なのは「唯一絶対の正解を探し完璧を追い求めること」ではありません。
自分の中にある“本音”を信じて、小さく行動してみること
その繰り返しが、人との信頼を育て、共感が生まれ、やがて小さな実践が場や活動に育っていく。
どんな地域にも、何かを始めたい人はいます。
でも、最初に「抽象度の高いゴールを持って」「小さく動いてみた人」(シン・自己中な人)だけが、仲間を引き寄せることができるんです。
あなたの一歩が、地域の希望になる。
「でも、ひとりじゃ不安…」という方は、ぜひ私たちのコミュニティや会員サイトをご活用ください。
- 地域実践者とつながるオンラインサロン
- 仲間との定期ミーティング
- 個別サポートや講座のご案内
なども行っています。
▶︎ 会員サイトはこちら(登録無料)
あなたの小さなアクションが、誰かの背中を押す光になりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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